タクティクスオウガ外伝(物語篇)

Ogre Battle Saga -The Knight of Lodis-

心の輝きは空よりも眩しく、心の闇は海よりも深い。


発売元 クエスト

対応機種 GBA

※ 主人公の名前は、ゲーム中ではプレイヤーが任意につけることができますが、ここでは予め用意されているものを用いています。

(主人公名:アルフォンス)

あらすじ

「タクティクスオウガ外伝」の舞台となるのは、ガリシア大陸の西に位置するオウィス島。

この島は15年前、ローディス教国の「教化政策」により、その支配下に収められている。

主人公アルフォンス・レーエルは、ローディス教国領フェ―リス公国の騎士である。士官学校を出たばかりの若輩の身でありながら、その才をフェ―リス公爵の息子レクトール・ラスナンティに見込まれた彼は、将来の片腕として嘱望されていた。レクトールが指揮するオウィス島での調査団に加えられたアルフォンスは、聖炎騎士団の一員として海をわたるが、嵐と戦闘の中で騎士団からはぐれ、単独行動を余儀なくされる。

聖炎騎士団と合流し、別働隊の指揮権を与えられたアルフォンスは、レクトールのもとを離れ単独で部隊を進めることとなった。

フォルミドー砦の戦闘において、アルフォンスは勝利を収めるも、敵のわなに陥り、囚われの身となる。死を待つばかりのアルフォンスの前に現れたのは、謎の女魔道士シビュラであった。シビュラに命を救われたアルフォンスは、その代償として彼女に協力することになる。

……こうしてアルフォンスは「人魚の聖槍」をめぐる争いに巻き込まれていくのであった。

シナリオ分岐について

外伝においてもやはりシナリオ分岐がある。

分岐により異なってくるのは、

  • 仲間
  • クリアするマップの種類
  • 入手できるアイテム
  • エンディング

である。

しかし、本編タクティクスオウガほどには「深刻な」分岐となるわけではないように感じた。

以下、二つのルートの比較を行う。

シビュラルート(A)

分岐条件

ウロデラ岬クリア後のシビュラの問いに対し

A:「何か良い案があるわけじゃない」と答える。

クリアマップ

ビゾン湿原

アレーナ島(リーダー:ダミエル)

ヒュアエナ高原(リーダー:オーソンヌ)

地下墓地(リーダー:レクトール)

カラドリウス湖(リーダー:ナリス)

仲間

シウェン(C・炎・ニンジャ)

シビュラ(N・風・ソーサレス)

アイテム・魔法

フォレストブーツ・テレポート(ヒュアエナ高原)

アースジャベリン(地下墓地)

レクトールルート(B)

分岐条件

ウロデラ岬クリア後のシビュラの問いに対し

B:「貴女の考えは間違っている」と答える。

クリアマップ

スフリール神殿

アレーナ島(リーダー:ミネルヴァ)

ヒュアエナ高原(リーダー:コダール)

地下墓地(リーダー:ナリス)

カラドリウス湖(リーダー:シビュラ)

仲間

オーソンヌ(L・風・アーチャー)

レクトール(L・地・ハイプリースト)

アイテム・魔法

グラム・ドラゴンアーマー(ヒュアエナ高原)

レーヴァンティン・黒竜の大剣(地下墓地)

エウロス・パラダイム(カラドリウス湖)


※仲間の「C・L・N」はアラインメント、「炎・風・地」はエレメントを現す。

※アイテム・魔法は各マップに進みトレジャーとして入手するか、クエストモード対戦の戦利品によってしか得られないもののみを記載。

どちらがオススメ? 二つのルート

ストーリー展開と仲間

シビュラを仲間にしてレクトールと戦うか、あるいはレクトールを仲間にしてシビュラを敵にまわすか。基本的にはその2択なのだが、ここでの選択によって、エンディングに大きな違いが出てくる。

この作品がなぜ「タクティクスオウガ外伝」であるのか納得するには断然Aルートなのだが、アルフォンス君個人はBルートの方がたぶん幸福である。そう、Aルートは正史だが不幸なのである。タクティクスオウガ経験者で1度しかクリアしないつもりならば、Aルートへ行くことをお勧めする。

仲間の使い勝手は大差はない。ただ、純粋に攻撃力を追求するならシビュラ、バランス重視ならばレクトール、だろうか。

オーソンヌとシウェンは似たり寄ったりだが、アラインメントがカオスである分、シウェンのほうが潰しが利きにくいように思う。

マップ難易度

これはレクトールルートの方が若干高めのように思われる。アレーナ島でのミネルヴァの扱い、ヒュアエナ高原のデュークナイト&ドラグーン、地下墓地で遭遇するナリスの強さ具合が、けっこう嫌な感じである。

また、シビュラルートの場合、地下墓地でエンジェルナイトを口説けるのがちょっと嬉しい。口説いたエンジェルはスナップドラゴン剣にするといい。

アイテム・魔法

最大のポイントは、テレポートを選ぶかパラダイムを選ぶか、になる。

テレポートはユニットを任意の地点に飛ばす(使用者含む)補助魔法、パラダイムは行動済みユニットを再行動させる補助魔法。

テレポートはクエストモード探求で速攻をかけたい場合などに重宝するが、通常の戦略マップではパラダイムのほうが応用が利くように思われる。

もっともパラダイムはフェアリーのSP「ディープキッス」で代用可能だが、テレポートはこれに代わる技はない。とはいえ、SPはたまるまでに時間がかかるが、魔法であるパラダイムはチャージスペルやアイテム使用によって使い放題である。

アイテムはフォレストブーツとドラゴンアーマーの2択か?

「狩人セット」をそろえて装備することによって得られる装備効果(移動力+2)はかなりおいしいので、できれば欲しいところではある。もっとも対戦モードで入手できないわけではない。その点はドラゴンアーマーも同様である。

その他の装備は好みの問題。

ただし、四風神器をそろえたいならば、レクトールルートでエウロスを入手すること。ただ、そろえたからといっていいことがあるわけではないので、単に気分の問題ではある。